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282.スタンディング・オベーション(の差)
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昨日の昼間、NHKで『野茂英雄200勝の軌跡』なる番組が。85分間を堪能した。なにせ1995年6月の初勝利を始め、同年のオールスター戦における先発ピッチャーとしての雄姿、それに2回のノーヒット・ノーラン達成試合などなど、野茂サンが活躍したシーンのみをフィーチャーしたものゆえ、自他ともに認める大の『NOMOマニア』(懐かしい響きがアル)である当方、5100秒間、ほとんどマバタキもせずに夢中で見続けた。大満足ナリ!NHKサン、ありがとさんデ。その分だけ、受信料よろこんで払うよ。ハハハのHAだけどさ。
282.スタンディング・オベーション(の差)_a0020116_1420196.jpg野茂サンは1996年の9月、ロサンジェルス・ドジャース(ナ・リーグ)の一員としてコロラド・ロッキーズを相手に、また2001年4月、ボストン・レッドソックス(ア・リーグ)の一員としてボルチモア・オリオールズを相手にノーヒット・ノーランを達成。いずれも敵地(アウェイ)での試合でである。ちなみに両試合ともビデオを保有していて過去、何回(だか何十回)も観たのだが、イチバン驚き、そして唸った(&感動した)のは、敵地のファンが7回の途中あたりから(ナント!)一斉に野茂サンを応援し出すことだ。その声援は8回になればより一層顕著になり、そして9回ともなれば、ひとりの打者を打ち取るごとに大きな拍手と大歓声が。むろん最後の打者を打ち取った瞬間(ロッキーズ戦は三振、オリオールズ戦はレフトフライ)、スタンディング・オベーションの大渦が──。実にイイ。主役の野茂サンの淡々とした所作と少しはにかんだような笑顔はさらにイイが。
2002年8月、東京ドームでの「巨人VS中日」戦で中日ドラゴンズの川上憲伸投手がノーヒット・ノーランを達成。中日にとってはむろん敵地である。どうだったか。達成した瞬間、歓喜の雄叫びを挙げたのはレフトスタンドと三塁側スタンド(の一部)に陣取った中日ファン(とテレビ桟敷きの当方)のみ。
野茂サンやイチロー選手、それに松井(秀)選手などがよくクチにする『メジャーの観客はベースボールをよく理解し、そして愛している』なるフレーズは、すなわちそうした『違い』を踏まえてのこと。それが分からず、この種の発言に、「まるで日本のファンが野球オンチみたいじゃないですか」と憮然とした顔付きでのたまう面々が日本にはやたらに多いよね。
讀賣ジャイアンツの上原浩二投手が甲子園球場で阪神タイガース相手にノーヒトノーランを演じたなら、甲子園のファン(と当方)、きっとコロラド・ロッキーズやボルチモア・オリオールズのファンと同じくスタンディング・オベーションで讃えるだろう。実は阪神タイガース・ファンがイチバン、『野球』を愛している(と思える)からだ。一昨年、甲子園で行われた当時の讀賣ジャイアンツの監督だった原辰徳サンの最終試合で、阪神ファンが示した『愛情』でそれを実感。“関西のノリ”は苦手だが、阪神ファンのノリは大いに好きな自分がいる

今年のセ・リーグ、阪神優勝の確率は「88%」。中日は「10%」で、横浜と巨人が各「1%」。当る確率「100%」。
by KOKUZOBOSATSU | 2005-07-03 13:51 | ●野球(界)ろん