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162.オススメの小説(3/20日を迎えるに当たって)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆

162.オススメの小説(3/20日を迎えるに当たって)_a0020116_12145536.jpg「企業買収」について少し興味を持たれた方は、この書をどうぞ。ライブドアとフジテレビ(グループ)の攻防で、関連解説書の類いが大手書店では平積みされているようだが、さような書籍、必ずしも悪くはないけど、『小説』なる形式で“馴染む”と“血”となり“肉”となる率が高いというのが、当方の持論である。自身が主役や傍役になった気分で疑似体験できるからである。相当以前から、この方法を選択したお陰で、複雑怪奇な保険の仕組みや同業界、さらには金融業界やら証券業界の内幕やシステムをかなりのレベルで理解することができた。むろん、純粋解説書の類いのお世話にもなったが。
この『ディール・メイカー』なる書は小説としてのグレードも一級である。「LBO」も出てくれば「TOB」等の関連用語も頻繁に出てくる。著者の服部真澄さんの一連の作品は(『龍の契り』『鷲の驕り』等。どちらも抜群の出来!)いずれも極めてオモシロイ。しかも、舞台が『インターナショナル』。まるで翻訳本を読んでいるような気分になるが、その種の訳本に付き物の違和感が全くない。この『ディール・メイカー』など、登場人物に日本人がひとりも出てこないが、それでも(というより、かえって)感情移入ができるのも服部さんの筆力と構成力によるものだろう。
お彼岸である。極めてドメスティックな気分に。お線香をたくさん焚いているが、鼻腔をくすぐる芳香が心地よい。すでに蓮華界へと旅立った多くの親族・縁者・友人・知人、そして犬猫への“たむけ”として般若心経を(マジメに)唱える我がいる

ちなみに当方が『般若心経』を唱えるようになったのはちょうど10年前。「阪神淡路大震災』勃発時直後から。その後、“オウム”が引き起こした『地下鉄サリン事件』の直後に完全暗唱。本日3月20日は、その事件が引き起こされた日である
by KOKUZOBOSATSU | 2005-03-20 12:56 | ●書評&オススメろん