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128.パックマン・ディフェンス(M&Aはゲームだよ)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆

『パックマン・ディフェンス』なる用語が新聞やらテレビに(ソコソコ)飛び交うかもしれない。「M&A」、すなわち企業買収の世界で生まれた用語で、企業買収を仕掛けられた側が、逆にその買収側の株を買い占める手法をいう。20数年前、ポスト・インベーダーゲームのひとつとして生まれて大ヒットしたテレビ・ゲーム『パックマン』にちなんで命名されたもの。ゴースト風キャラクターが“パクパク”相手を喰らう日本生まれのあのゲームは当時、米国でも大人気を博したが、その“PACKMAN”なる和製英名が企業買収関連用語にそのまま採用されたわけである。この防衛策、ライブドアに“攻撃”を受けているフジ・サンケイ・グループが対抗策として考えているだろう。むろんライブドア側は百も承知のハズ。もっともそんな面倒なことしなくても“自滅”……なんてえ雰囲気になっているけど、ライブドア米国では30年近く前から企業買収が戦略体系化。すでに完全にといっていいほどマニュアル化がなされている。その余裕なんだろうか、この『パックマン・ディフェンス』もそうなんだが、いくつかある戦略手法の名称がワルクない。ネーミングにアソビ心を感じるのである。他には『プロクシー・ファイト』とか『 ポイズン・ピル』『ゴールデン・パラシュート』『クラウン・ジュエル』などの手法があるが、いずれもシャレたネーミングだ。まるで“アソビ感覚”“ゲーム感覚”。そう実際、企業買収はゲームなんである。もちろん、『パックマン・ディフェンス』を『敵対的買収対抗型防衛買収』などと訳してしまいかねない日本国では、全く馴染まぬ感覚だろうがところで掘江サン、昨年もし仙台球団経営が実現していたとしても今回のような“ゲーム”に打って出たのだろうか。誰か聞いてみりゃあいいのになあ〜と、各テレビ局のインタビューを見るたびに思い、そして焦れている。ついでに、フジテレビやら産経新聞の経営に参画した場合の具体的ビジョンやひいてはグランド・デザインも──。それこそがマスコミの使命(のひとつ)だと思うんだが、どこも誰も聞かずにノーテンキな質問ばかりをぶつけている。各局、横一線に並んで同じ質問だ。まるで“オアソビ=GAME”レベルだよ128.パックマン・ディフェンス(M&Aはゲームだよ)_a0020116_1914989.gif今朝、桂文珍さん司会の情報番組『ウェーク・アップ』(よみうりテレビ系)http://www.ytv.co.jp/wakeup/index_set.html「ライブドアとフジテレビのどちらを応援しますか?」なるネット・アンケートを実施した。結果がオモシロイ。『67%:33%』○○○○○のほうが圧勝。この○○○○○に、ライブドアとフジテレビ、どちらが入るのか──。どちらも「5文字」。ハハハ。回答は明日。ヒントは「アンケート形式」にある。もし電話やファックス限定だったら逆の結果だっただろうねえ〜きっと。とまあ、少しばかりもったいつけて、このブログにも“ゲーム性”を高めたくなった自分がいる
by KOKUZOBOSATSU | 2005-02-19 19:11 | ●世事ひょうろん