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112.『利』VS『理』(傍観者、かく語りき)
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“ドキッ!”とするタイトル、センセーショナルなキャッチ、ウ〜ンなかなかに“チカラ”があるなあ〜と感じた次第。一昨日、出版社から送られてきた宣伝用リーフ。発売のタイミングも悪くないし『緊急出版!』も効果満点!“ウム。なかなか戦略的だな〜”と唸った次第。“MARKETING”(簡単にいえば“ショーバイ”)はこうでなくてはならないブラックバス問題は『利』と『理』の対立なる側面も有している。「ら」と「る」なら、間を取って「り」でシャンシャンシャンもあるんだが、「り」と「り」ではネ。それに『利』といっても万人が平等に享受できるような『利』ではない。(ごく)一部である。その一部の『利』を優先すれば『不利』を蒙る層も同数(以上に)いる。それに対し『理』は普遍性を持ちやすい。『利』は大義を構えるのに難儀するものだが、『理』のほうは簡単ゆえ。『生態系』とか『生物多様性』なる“殺し文句”を錦の御旗にすれば“ナルホド(=普遍化)”となりやすいからだもちろん『利』側も『理』で武装しようとしたんだが、どうもウマクいかない。ひとつに元“あかとんぼ”だかの男性タレントあたりが前面に出(すぎ)たのが失敗。このヒトが饒舌になればなるほど『理』とは縁遠くなるからだ。“サブ”ならまだしも“メイン”となるべき器ではない。“広告塔”ってヤツは人材間違えるとホンマ逆効果にしかならぬモノ。“MARKETING”の失敗だ。『イメージ』なるもの、その主要要素ゆえ。ところが『利』サイド、そこに気付かなかった。“代案”がいなかったことも一因著者の水口憲哉氏は東京海洋大学教授。同書の発刊は『利』サイドにとって百万の援軍を得た思いだろう。現在の旗色、あまりに悪いからだ。ただしである。水口サンの今までの著述をいくつか拝読すると、必ずしも『利』系スタンスに立脚してはいないのだがネ(スタンスが見えんというのが率直なところ。当方もそうだけど)。そのあたりに(またも)気付かず“錦の御旗”にしようとしてコケるんだろう(……危険性が大)。そもそも、最も肝心な“旗”の基調色どころか『形状』や『サイズ』すら決めてこなかったんだからね、『利』サイド。“とにかくデッカければいいワイ”ってなノリで『ハナから100を狙うと失敗する。せいぜい30〜50を』。ショーバイの鉄則である。過去の大ヒット商品の裏側を知ると、ひとつの例外もなくそうであることが分かる。『利』サイド、『100』を狙いすぎた。ひょっとすると『ゼロ』になるかもしれぬと“懸念”しつつ、ひたすら傍観を決め込む“釣りは大好き(だがギョーカイは……)”な自分がここにいる

追伸
昨日夜、写真家の秋月岩魚氏と電話にて会話。むろん上記の件で。秋月さんは『理』サイドの広告塔(兼アジテーター)。必ずしも『理のカタマリ』ではないのだが(むしろ縁遠い)、釣り業界やらその裏側でうごめく政治家諸氏あたりの状況をご存じない一般の方々にとっては、ひじょうに“分かりやすい”キャラクターだ。マッチョな身体とギリシャ彫刻風の彫の深いマスク(=イイ男)、さらには『自然写真家』なるカタガキは大いなる武器となる。
ちなみに、今月25日の夜23時よりラジオ・ニッポンのトーク番組にゲスト出演。鳩山邦夫さんと対談。秋月さんの“ナマのお声”が聴けますぜ。結構なるマダム・キラー・ボイス。当ブログご愛読の女性陣を始め、皆さまよろしかったらぜひ──

なお、上記写真左下隅にヘンな“汚れ”が。コレ、エンピツによるメモ書き。秋月サンから聞いた“暗躍する”政治家の名前。早速調べた。ひとりの地盤は九州福岡。“オオ、やっぱり!”。この福岡なる地、『利』側の重鎮にしてプロデューサー的役割を果たしてきた御仁が会社(むろん釣り具関連会社)を構える地。上記、男性タレントの“パトロン”的存在でもあるとか。ついでにほんの数カ月前まで、『利』側の代表的公的機関である財団法人日本釣振興会会長を務めておられた某大物政治家サンの地元でもアル。『利』側がいかに『理』を持ち出しても、『利』のみにしか敏感になれぬ政治家諸氏のお力をお借りしてるんじゃあ……なんだよな。『利』側がしばしば抗弁にする「在来種の激減要因はブラックバスより公共工事等による環境破壊が大だ!」。コレ、かなり正しい。でもさ、『利』の典型&象徴であるその公共事業とやらを率先して提唱・推進してきたのは、担いでいる政治家サン連中なんじゃあないの?ってね。その自己矛盾にすら気付いておらんワケ。これじゃあ、説得力を毫たりとも持ちえぬどころか、ワタシごとき低輩からも嘲笑されるのが関の山だよ。水口憲哉センセイ、そのあたりの視点ももちろんちゃんと踏まえたうえで──「社会学」とやらを標榜する以上、当然だぜや──御高説をのたまっておられるんに違いナイ!と、そうでなければ単なる御用ガクシャかキワモノに終わっちまうぜとばかり、大いに期待&危惧している我がいる──ま、正直、ドウデモイイケドサ。ガクシャセンセイには興味が湧かナイといったところか
by KOKUZOBOSATSU | 2005-02-03 09:22 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ