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4.おところとお名前  (某nhkの某司会者の某ワルクチ)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆


1年ほど前のこと。NHKの「のど自慢」を何気なく視聴していた。ワープロ原稿を記しながらの“ながら視聴”。テレビ画面に視線を送ることなく“こりゃあ、鐘ひとつだな”“オッ!これは合格するワ”などと我流採点。9割方は当たるものだ出演者も半数を超えたあたりで極端にうまい歌声が耳に。思わず画面を注視したら、10代後半とおぼしき女の子がポップスを歌っている。高音部の伸びがすばらしい。“間違いなく合格!”と太鼓判。そのとおり鐘が連打された。マイクを両の手で握りしめ満面の笑顔で飛び跳ねる女の子を見て、こちらも笑みがこぼれる。“おめでとう〜”とか言いながら左のソデから司会者が表れた。彼も笑顔だ。興奮覚めやらぬ女の子を落ちつかせるような素振りを見せながら、決まり文句をクチにした。「おところとお名前をどうぞ」。女の子、一瞬キョトンとした。その直後、彼女は司会者に向かってこう問うた。「エッ!?オトコの名前いうんですか?」。ウケ狙いでなかったことは一目瞭然だった一瞬の静寂。爆笑・しかけたのだが司会者の顔つきが視界に入り笑いが急停止。会場の観衆も同じだったようだ。その司会者、何とも不愉快そうな表情をしながら「アナタの住所と名前を聞いてるの!」とキツイ調子でのたまったからだ。女の子はバツが悪そうに「すいませ〜ん。○○から来た△△でーす!」と元気一杯に答えたが、渋面司会者、その後のフォローなど一切せず。腹が立った。「このバカ司会者め!」。ひとり画面に向かって毒づいた気の効く司会者ならその勘違いを笑いに転化するものだし、恥をかいた彼女の立場を思んばかれば、そうすべきなのだ。その様子を見て視聴者や観客もホッとするものだからだ。フォローがないどころか叱責をくらったんでは彼女の立場はないではないか。後味が悪かった。とはいえ、まことNHKらしい司会者ではある。機微とか臨機応変なる感性を持ち合わせていないし、逆に、それを是としえない社内風土があるのだろう。ハプニングを期待しないどころか、むしろ恐れているのだ。そうした硬直化した体質は様々な面で病理となって表れる。今年になって連発するNHK不祥事とお粗末な対応振りはその一端だろう先日、久しぶりで「のど自慢」をチラッと覗き観た。バカ司会者、相変わらずの陳腐な笑いを浮かべて「おところとお名前をどうぞ!」。「エッ!?オトコの名前言うんですか?」という答えを期待して思わず身を乗り出した自分がここにいる
by KOKUZOBOSATSU | 2004-11-24 10:39 | ●世事ひょうろん