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13.イチロ−選手と徳光さんとNさん         (コワ〜イ怨念倍返り)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆

イチロー選手が全米中にその名を轟かした最初の日はメジャー・デビューした2001年の4月11日である。ひとつのプレーが小柄な日本人ルーキーの存在を一気に知らしめた。対オークランド・アスレティックス戦で2塁を蹴って3塁に向かった走者をまさに矢のような送球で刺した“あのプレー”である。中継中の実況アナウンサーが思わず叫んだ“LASER BEAM”は、その後、イチローの強肩送球を表現する代名詞になったことはご承知のとおり。プレー直後の敵地球場が一瞬にして完全沈黙し、試合終了後の両軍ベンチの選手、スタッフ陣がそのプレーの話題で持ちきりになり、夜の全米中のスポーツニュースがいずれもトップで報じたことで、イチローのプレーの群を抜く強烈さ・鮮烈さが分かる。
日本の興奮度も凄かった。無機質ヅラが常態のNHKニュース・アナウンサーまでが破顔気味・興奮口調で褒めそやしたくらいである。“レーザービーム”なる言葉を繰り返し使って。その後もしばらく絶賛の嵐は吹き続けその余韻に皆さん心地よく酔い続けていた。ところがである。ひとりだけ、シラケ口調で論評を加えた御仁がいた。かの徳光和夫サン、その人である。
彼がレギュラー司会者を務める「ザ・サンデー」(日本テレビ系)なる番組内で、そのプレーの映像が流された。アシスタントの女性アナが嬉しそうな顔つきで「ほんとに凄いですね!イチロー選手は──」と述べたら徳光サン、こうのたまった。 「こんなのヨシノブだってできますよ」。苦虫を噛み潰したような表情で吐き捨てるように言った(ちなみに「ヨシノブ」とは徳光サンが御贔屓にするヨミウリ巨人軍とかいうチームでイチローと同じくライトを守る高橋由伸選手のこと)。“エッ!?”と思った。“ナンデ!?”と違和感を感じた。横に座る江川卓氏はちょっと戸惑った表情を浮かべながらも、その発言を無視するかのように、イチローへの賛辞の言葉を並べてはいたが。“徳光サン、イチローに怨みでもあるのかな?”そう感じた。その後もイチローの活躍は日米で大きなニュースになるが、そのたびに徳光サン、時には嫌味口調、時には批判口調で冷ややかなコメントを並べ続けた。
例えば、イチローが「米国のファンは目が肥えているからプレーのしがいがある」と試合後のインタビューで答えたら、「日本のファンは目が肥えてないっていうんですかねえ」と憮然たる面持ちでのたまったり(間違いなく米国のファンのほうが目は肥えている。それも段違いに。それが分からぬ徳光サンは…)、NHK全国ニュースのスポーツ・コーナーで「大リーグ情報です」なる前フリの後、必ずイチローの活躍振りがトップで報じられることが当たり前になると、「あのNHKって何を考えてるんですかねえ〜。大リーグ情報なんて言いながら、イチローのことしか報じないじゃあないですか!」とイチャモンつける(日本テレビだって「スポーツ・ニュース」と言いながら巨人のことしか報じないんだけど…)。
さらにはイチローの打率がついにア・リーグのトップになって日本中が沸き返った時には、「イチローさん、日本の野球のお陰だということをくれぐれも忘れないで下さい!」とクチをとんがらせるといった具合。なんともドメスティックで狭量な感覚に“ほとんど難くせ、ほとんど小姑感覚だよ、こうなると”と当方はひたすら苦笑。──以上、実はサワリ。本題はこれからでございます。ここでちょっとコーヒーブレイクなんぞを。
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当方の周りには、熱狂的なイチローファンが8人いる(いた)。うち5人は女性。そしてである。徳光サンの上記発言を皆さん視聴していて全員が怒り心頭。毎週日曜日、当該番組が終わるやきまって電話攻勢が。とことんお付き合いする当方。下手に徳光サンを擁護でもすれば火の粉は当方へも降り掛かってくる。中でもひとりの女性はなかなかに過激。美麗なる容姿と聡明なる頭脳をお持ちの申し分なき方なのだが、こと、イチローのこととなると別人格化。野球のことなどほとんど知らない、すなわち純粋無欠の「イチロー信者」。
かような信者型ファン、愛スル教祖サマへの批判や中傷を断固許さないものだ。「ナニヨ!あのトクミツってえヤツ!」「ナベツネさんに電話してクビにしてやる!」なんてえのは序の口。終いには「怨念かまして骨身にしみて分からせてヤル!」とまでのたまう始末。オイオイ、そのうち、藁人形の作り方、教えてくれなんて言ってくるんじゃないのか?と背中あたりの筋部が少々ヒエヒエ気味に。
そんなある日、Yahooニュース欄のトピックスを見て驚いた。「徳光さん倒れる」と記されていたからだ。悪寒が走った。クリックして詳細を熟読。心筋梗塞を起こして緊急入院とのこと。マジかよ!ヤバイぜ。彼女、本気で怨念かましたな!その彼女、実はとある特種な能力の保有者なのだ。スプーン曲げなど造作もない。それにそんな能力、備えてなくても、本気で呪えば相手にダメージを与えることは決して不可能ではない(そうだ)。ただしである。確実に自らにも返ってくるとのことだが。それも通常は「倍」になって──。恐くて彼女に聞けなかった。その後も電話はくるのだが、徳光サンのことには一切触れない彼女の不自然さが無気味だった。
1ヶ月ほど経過したある日、徳光サン無事退院の一報が。様々な意味でホッとした。その後、現場復帰した徳光サン、少々人間が変わってた。死線を彷徨えば人格が変わるというセオリーは徳光サンにも当てはまったようだった。ひとつに、イチローに対するワルクチを発しなくなったのである。それどころか好意的な口振りに。こそばゆかった。最近なんて「イチローさんが日本球界に戻ってくることがボクの悲願ですよ」なんて笑顔でのたまう始末。恐かった…。
コワイといえば件の女性、徳光サンの現場復帰と前後して行方不明に。御主人の会社に生じた大トラブルが原因。おそらくは…“倍返り”…。ひょっとして、いずこの地かで、この投稿、読んでいるかもしれぬ。
「オオ〜イ!Nさんよ!電話ぐらい寄こせや!貸したままになってる2冊のイチロー関連書、返してくれエ〜!」。テレビ公開捜査番組に出演した気分のような自分がここにいる
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by KOKUZOBOSATSU | 2004-12-02 00:36 | ●野球(界)ろん
12.サルでもできる農業ごっこ(花咲きブロッコリー)
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〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★☆☆

拙宅の(ちっぽけな)畑に植えた6つのブロッコリーのうち2つに花が咲いた。上記写真がそれ。ブロッコリーの花なんてナマで見るのはもちろん写真でも見たことがない。それどころか、ブロッコリーに花が咲くなんて聞いたこともなかった。ひょとするとこの花の写真、本邦どころか世界で初公開かもしれぬ。なぜか。鑑賞用の側面など微塵もなく完全食用のブロッコリーにとって、花を咲かせてしまうということは商品価値の急低下を意味するからだ。それを教えてくれたのは隣家の屋根の補修工事を担っている職人さんだった朝方、その職人さんが拙宅の畑をのぞいたらしく、当方と顔を合わすやこう言ってくれた。「ブロッコリー、早く食べたほうがいいですヨ。花が咲いちゃってるから…」。「エッ!?花が咲いたらダメなの?」と当方。「味が急激に落ちちゃいますよ」と職人さん。いたく納得した。バジルなんかもそう。香りが歴然と落ちるものだ。“そうか。だからブロッコリーの花の写真、見たことがなかったんだ”と合点がいった次第ブロッコリー、今年初めて育てたのだが、苗木が1本37円という安さに釣られて購入。「育成は簡単です。ほっとくだけで育ちます」という販売店のスタッフの台詞にも後押しされた。“猿でもできる野菜っちゅうわけか…”。その通りだった。もっとも、猿だったら、食べごろの時期をパスして花を咲かせちまうようなドジは踏まぬだろうけどひとつは、完全開花から落花までの観察用として食べずに残しておこうと決めた。可憐にして充分に美しいからだ、などとガラでもなきこと記しちまって、ちょっとテレてる自分がここにおる
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by KOKUZOBOSATSU | 2004-12-01 17:23 | ●サルでもできる農業ごっこ