2004年 12月 07日 ( 4 )
25.『フライの雑誌』を買おう!ー3        (フライの雑誌オマージュ)
フライフィシング好きの方は〈★★★★★

『フライの雑誌』は特異なほどに骨太の専門誌である。釣り界はむろん、他業界にもちょっと類を見ないのではないか?とさえ思う。あえて格闘技界あたりにメタファー的同類質を求めれば、かのヒクソン・グレーシー。無骨、それゆえ虚飾に走ることなく、ケレンや妥協を主体的に拒絶し続け、媚びることなく矜持性を保ち、果てなき頂点に向かい続ける志…少なくとも、そんな輪郭的形象に象られている点では共通している。
特筆すべき点を2つ。まず、同誌が有する人材インキュベ−ション機能。古くは、かの才人島崎憲司郎氏を始め、あまたの有能なる人材を輩出している点は瞠目に値する。島崎氏にしても他の方々にしても、同誌登場時点ではほとんど無名だった。皆サン現在、他誌ではレギュラー執筆者として引く手あまた、しかも“エキスパート”なる尊称──本来の意味の──をも賜ることに。しかもである。他力によって“えきすぱ〜と化”したようなエセ風手合いや、真似ゴト戯れゴト的手法に終始して知名度だけは上がった輩、安直なる迎合主義的手立て(=ゴマすり)にて露出頻度だけは確保した面々などとは本質的に違う。すべからく『実力主義&正攻法』。コレ、フライの雑誌ならではの体質。そのエッセンスに満ちた孵化器的環境があったればこその多数輩出だろう。他誌もみならおう……と言っても無理だろうなあ〜。
2つめ。メインの広告主でさえ必要とあらば堂々と批判・断罪する姿勢。これもマネできぬ。少しは有名な某出版社が以前、鳴りもの入りでデビューさせた雑誌、「ナチのホロコーストはなかった」なる特集記事がユダヤ系団体及び某一大企業グループ(大広告主)からの抗議・プレシャー(※オマエんとこの雑誌に広告出稿一切しないゾ!的恫喝)を受けて、さっさと白旗あげたことは記憶に新しい。同社の幹部がズラッと居並び、額の汗を拭き拭き声を震わせて謝罪。そのうえ同誌は即時廃刊決定。「創刊号だろうがソレ!情けねえなあ〜オマエら。『フライの雑誌』をみならえや!」って思わずテレビ画面に向かって(やっぱり)毒づいた。以来、その社が主催する毎年恒例の2つのブンガク賞、やたらに色あせて見える。受賞して声震わせてる作家連など、紅白ウタガッセン出場が決まって涙を流す歌ヤ連中並みだ。
ついでに記す。さらに有名な某出版社。月刊誌のひとつで、ある歌手だかタレントだかの女芸能人(カタガキが不明)のプライベートを少しく暴いたら、当の本人からヒステリック極まりなき猛抗議を受けて、これまた即廃刊。同社の某写真雑誌編集部が“北野武サン御一行様”のちょっと荒っぽい集団抗議を受けた際には「断固屈しない!」と大ミエ切ったクセにである。しかしその女芸能人、なんでそんなにヒステリックになるのか、なんでさような力があるのか怪訝に思い、様々なネットワークを使って調べたら…ハハハ。下世話なハナシであった。もっとも、詳しくは書けんけど。『フライの雑誌』とは違って根性ナシのワタシ、プレッシャーが恐いゆえ。それに、どうでもイイようなハナシゆえ。さらにはその女芸能人、日本に来て30年も経っているというのに日本語が全く上達しないという“無気味な女”ゆえ。♪オッカノウエ〜、ヒンナゲシィのハアナがア〜♪
以上の拙文、『フライの雑誌』に対する迎合主義的フラッタリング(flattering=ヨイショ)の類いではなく純粋オマージュ。といいつつ実は、同社HP「最新号紹介」http://www.furainozasshi.com/にて少しばかり当方、くすぐられてしまったんで、その御礼的側面なきにしもあらず。またまた、その部分を読んで、照れてしまった自分がここにいる──
[PR]
by kokuzobosatsu | 2004-12-07 21:54 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ
24.ダークホース  (キャン・カオル とカタガキ論)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★☆☆☆

少し前、沖縄県北中城村長選挙がマスコミをそこそこ賑わせていた。全くの同姓同名者がふたり立候補したからだ。希有どころか我が国選挙史上、初だろう。その御氏名は「きゃん かおる」。ひとりは現職の喜屋武馨氏、もうひとりは元村議会議長の喜屋武薫氏(“元”が付いてる…)。「喜屋武」と書いて「きゃん」と読むんだ、ヘエ〜といたく感心したが、選挙管理委員会はそんな暇、微塵もなかったったようだ。ひらがなやカタカナで書かれたら大モメすること必定だからだ。実際、ふたりの候補者も含め喧々囂々たる有り様を呈したようでで、どうしたか。「前村長きゃん」「元議長きゃん」と区別することに。カタガキが立派に“お役に”立っているという点で“希有”な例かも。“元”なるカタガキもさぞや感慨無量のことと存じ上げる次第。もっとも、このヒトの場合の“元”、フライ界なんぞとは違って20年以上前の化石型カタガキではないから“許せる”がさて、その結果である。ふたりとも落選。大笑い。実はもうひとり、前村職員組合委員長なるカタガキの新垣邦男氏という方が立候補していたのだが、その方が当選。それも圧勝。ふたりの「きゃんサン」、お互いの得票を足しても新垣サンの3分の2程度にもならなかったんだから、何をかいわんやである。選挙戦中、少なくとも東京あたりのマスコミで、新垣サンのこと伝えたマスコミ、当方が知る限りひとつもなかった。まさしくダークホース。このDARK-HORSE、および番狂わせが大好きではあるダーク-ホース ● その能力がよくわからない競走馬。伏兵。穴馬。● 競技や選挙などで番狂わせを演じそうな選手や候補者 (大辞林:三省堂)】。“ふたりのキャンさん、カタガキなんかに頼るからだよ”と笑いながらも、とことんカタガキが嫌いな性分だナと思いつつ、はて、オレのカタガキって何だっけ?と急に不安になった自分がここにいる
[PR]
by kokuzobosatsu | 2004-12-07 18:52 | ●世事ひょうろん
23.デッカイ白菜が…  (安くなっていた!)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆
ただし、フライフィシング好きではない方は〈★☆☆☆☆
a0020116_16221523.jpg

つい先日まで、4分の1カットでも200円近くしていた白菜が、「158円」というフツーの価格に戻っていた。しかも、新鮮にして立派な態様。しっかりとした重量感もある。K-1デビュー以来、どうにも冴えない元横綱のような締まりのナイ中身でないことを実証。その白菜、喜び勇んで3つ(も)購入。「白菜漬け」と「八宝菜」「五目あんかけソバ」、それに「魚スキ鍋」あたりがしばらく続くだろう──と思いながら締りのない顔でニタッとするしかし新鮮であるってことは対価価値が高い。“元横綱”なんてえ具合に“元”なるカタガキにしか頼れぬ手合い、アホか!と思う。鮮度が低くてどうにもならぬ。当方が遊ぶ“ふらいふぃっしんぐ”なる釣りゴッコの世界にも、「元キャスティング・チャンピオン」なるカタガキに、それも20年以上も前の、カビすらもとっくに死滅したような化石的カタガキに、未だに依存するパッパラな手合いがいる。嘲笑。元ヨコヅナ以上に中身が極めて怪しいってこと(実際にそう)自ら宣言しているに等しい。鮮度の高い“売り要素”がきちんとあれば“化石”に頼る必要などないものゆえ。ただしである。その“売り要素”、言うなれば『現在の実績』があるならハナシは別である。20年前の“元”であっても、それは輝かしいキャリアとなる。シークエンス、すなわち『連続性』があってこそ『過去』も活きるし『現在』も光るからだ20年前のヒット曲一曲しか持たない歌手と20年前も10年前も5年前も現在も多数のヒット曲を持ち続ける歌手と比べてみればよい。後者型がスポットを浴びるのはけだし当然だが、もし前者型がその一曲だけで毎年紅白歌合戦とやらに出場するなら、激しいブーイングを浴びるだけではなく、歌謡界を含めたエンタメ界の体質や水準そのものが疑われ、間違いなく衰退の道を辿るはずだ。
フライ界なるマイナ−な世界とて同様。“ナツメロ歌手”が大手を振っていたんでは底の浅さを見透かされるだけだ。結果、市場が拡大することなど、とてもとても…。製造業社も専門店も出版社も、そのあたりのこと、まるで分かっていないご様子。売り上げ低下、是必然也。もちろん、フライ界にも後者型の御仁はいる。岡田裕師さんなる御仁はそのひとり。過去の実績に加えて現在なお『現役』としてのテンションを保ち続けている。過去の実績にアグラをかくことなくである。そのひとつ。“SPEY”なる“新規手法”への先進的な取り組みはその点を実証。彼とは対極的なナツメロ屋、ブーイングを浴びてしかるべきなのだが、ぬるま湯体質なんだろうねえ〜そもそもが。薄っぺらいオ座布団の上に座って(師匠ヅラしながら)アグラをおかきになっている。アタマのテッペンには御子様ランチ風の小旗をおったてて、そこにはしっかり「元きゃすてぃんぐ・ちゃんぷ」なるカタガキが。
「そんなカタガキだったらばだ、“元・東大受験志願生”のほうが、はるかにマトモで救いがあるぜ」と、たった今、F君と電話にて話しながら呵々大笑し、白菜を漬け込む準備に入る自分がここにいる──
a0020116_4232961.jpg
“スペイする”岡田裕師さん。「先鋭的現役」であるからこそ「元キャスティング・チャンプ」なるカタガキが光り輝く数少ない御仁。キャスティングを習うならこのヒトに。紹介料ナシで当方がお世話イタシマス
[PR]
by kokuzobosatsu | 2004-12-07 16:25 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ
22.誤記と引用  (ワイドショー好きのボンミス)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★☆☆☆
ただし、フライフィシングが好きな方は〈★★★★★

拙著『フライタイイング・マニュアル』(山と溪谷社/1998年)──左記ライフログ上から2番目の著書──でボンミスを犯している。P.111の風切羽写真の部位名表記だ。「インナーベイン」「アウターベイン」を全く逆にしてしまった
a0020116_15514543.jpg

鳥の羽根は中央に硬い芯(ステム/stem)を持ち、それを挟んで左右に柔軟な羽枝(barb)の集合体(ベイン/ヴェイン/vane)が広がっている。左右ほぼ対称のものが多いが極端に異なるものもある。鷲鷹類や鴨、白鳥など飛翔を得意とする鳥類の飛翔羽根だ。飛翔時に左右に大きく広げるアノ羽根である。その際、前方向(飛翔方向)へ向く長さの短い側を「アウターベイン(Outerー)」、後ろ方向に向く長い側を「インナーベイン(Innerー)」と呼ぶが、この表記を逆にしてしまったのである。左側のP.110の解説欄ではきちんとしていたのだが──。たぶん(大好きな)ワイドショーでも見ながら記していたんだろう猛禽類など飛翔能力に優れた鳥類がさような羽根をもつ理由は、揚力が生じやすくなるため飛翔時に極めて好都合だからだ。これをパクったのが飛行機の翼。 断面が同じにして揚力が“命”という点でも同じである。だから飛翔が不得手な七面鳥やら鶏、それに雉類の飛翔羽根は左右対称に近い。よくできているなあ〜と初めて知った時には感心したものだ。
ところでなぜ、かような文章をと思い立ったかといえば、偶然見つけたサイトに、その「インナー」「アウター」を(当方と同じく)間違えた表記を見つけたからである。実は、同じ間違いを見つけるのは、これが初めてではない。過去に3回あった。いずれもフライフィッシング関連のサイト&出版物。その原因というか“元凶”は私の著書であることは(ほぼ)間違いない。直接の引用か、引用の引用、すなわち孫引用かは別にして。ひとつに、フライフィシング界でその旨表記したのは当方が初だし(少なくとも当方が調べた限り、それ以前に見たことはナシ)、そもそもそんな間違い犯すのは(ワイドショー好きな)当方ぐらいのものだからである。発売からしばらく経って、とある読者の方から御指摘を受けて知った次第。以来、どうにも気になっていたんで、良き機会と思い記したわけである。むろん先のサイトのオ−ナー氏に“含むところ”など微塵もない。
ちなみに、このアウターヴェイン、フライ界では「バイオット(biot)」と呼称。その意味は不明。単語自体、最大級にデカくて厚い英和&英英辞書にも未掲載。先日、とある有名な方からも聞かれ改めて調べたが──。おそらくはフライ界の造語、ないしはフランス語かと推測。ついでに、なぜ先のサイトを知ったかといえば、「フライフィシング ブログ」という2つをキーワードに検索したらトップに表記されていたからである。一月ほど前は、清水一郎さんの「クレオール・ブログ」だったが──。検索結果、どうせならトップが理想。そのあたりのコツを意識&踏まえて御商売になさっている会社だってあるさようなハナシ、別項でちょっとマジメに記してみようと思い、ワイドショーが映るテレビのスイッチをオフにした自分がここにいる──
[PR]
by kokuzobosatsu | 2004-12-07 15:13 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ