361.『民度・民力』
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先週、米国を襲った大型ハリケーン。ニューオーリンズ市では略奪、強盗、放火、さらには殺人等が頻発。治安維持にあたる警察官&州兵には発砲許可までが。あの阪神淡路大震災時との違いに注目!さようなコト、一切起きなかったのみならず、被災市民の皆さん、総じてみれば極めて沈着冷静。たとえば救援物資の配給に際しまこと整然と並び、たいしたトラブルも起きなかった。これには世界中が驚きをもって賞賛。とりわけ隣国韓国。東亜日報を始めマスコミは大きく取り上げた。「仮に我が国で起きた場合、我が国民ははたして日本のようにできるだろうか?」。『答え』は……だろうね。ワハハのハだよ。
a0020116_11215723.jpgもひとつ。アンダーグラウンド系組織にも注目。阪神淡路大震災勃発直後、神戸にあるかの山口組本部では渡辺芳則さんなる五代目組長サン(つい先頃勇退されたようで)自らが陣頭指揮を執り、組をあげて炊き出しやるわ、被災者の皆さんに水・食料・生活必需品を大量に配付するわと大奮闘。大手マスコミは全くといっていいほど報道しなかったが、当方、一部週刊誌等でそれを知った時、「さすがはニッポンの侠客!」とやたらに“感動”した。傘下の組織に緊急通達を出して、自警団も組織(超・強力だと思うね、彼らの自警団なんてさ)
自ら先頭に立って物資を配った渡辺組長サン自身、「ボランティアがこんなにも充実した気分になるとは思わなかった」なる旨、インタービューで答えていた。米国ならさしずめマフィア組織がボランティアをヤルようなもの。“ドン”が音頭をとって“ファミリー”あげて。だが、これはありえない。マフィアなるものが表立った組織ではない(基本的にはメンバーの身分自体“非公開”だし日本のように看板掲げて事務所を構えるケースは皆無)という点以上に、日本のヤクザ(組織)はそもそもの成り立ちからして『侠気』を旨としているからである。
「侠気=ボランティア精神」。だから、年金暮しのジジババあたりを狙って「オレオレ詐欺」なんざあヤルのを見るとガックリくるぜ。いくら末端の末端の末端がヤッテいようがでアル。特殊法人あたりに巣食い、ずる賢く小銭ため込んでるウジムシ外道共をターゲットにするんなら、拍手するどころか(喜んで)『知恵』も出すが──。
a0020116_11214393.jpg米国ではブッシュ大統領の対応が遅すぎたと非難が。日本でもそうだった。それこそ「オレオレ詐欺」の格好の標的になりそうなお人好し風ジイさん=村山富市総理を筆頭にエマージェンシー対応能力のなさが浮き彫りに。しかし日本と米国では事情が違う。米国では、州政府からの要請がない限り連邦政府は一切の“手出し”をできないのである。これは大原則。米国各州の自治体制の徹底振りは、“親方日の丸=中央集権”に慣れっこになってる日本人にはまず絶対にピンとこないだろう(ワタシなどその典型だね)。ゆえに非難がもし正当であるなら、大統領ではなく州知事にまず向かうべきなんである。とはいえ休暇を繰り上げワシントンに戻るのが2日掛かったのはいかにもマズかっただろうし、60才になるというのにオフクロさん頼って、あげくにこの“ママ”、舌禍トラブル起こしたのはもっとマズかったけどねえ。
a0020116_11212092.jpg阪神淡路大震災の際、実は同様のケースが起きていた。自衛隊出動に際してである。自衛隊は地震勃発直後から出動体制を整えていた。たとえば伊丹駐屯地の第36普通科連隊の部隊編成が始まったのは地震発生4分後の午前5時50分。スゴイ!と思う。まさに“プロフェッショナル”だ。またその一時間後に状況視察のために飛び立った陸上自衛隊のジェット偵察ヘリ「OH-6」は大災禍に見舞われた神戸市長田区の火災を発見し(その時点ではまだ小規模火災だった)、すぐに本部へ連絡。本部は兵庫県に消火の必要性を即時通報。と同時に空中消火のスペシャリスト集団でもある陸上自衛隊は15機のヘリを準備。全機のローターを回して待機した。しかし──なんである。いつまで経っても待機したまま。なぜか。自衛隊は自治体首長の要請、そしてそれを受けた自衛隊最高司令官も兼ねる総理大臣の命令がない限り勝手に出動できなかったため。すなわち県と国の連繋・対応が全くなされていなかったわけである。にもかかわらず一部マスコミやら自衛隊ギライの政党、ならびにそのシンパ連中は自衛隊を責めた。バカ丸出しである。 その後、この不手際を契機に、自衛隊法・災害対策法等各種法律は改正・整備されたが。
a0020116_112106.jpg米国の現状を見るに、つくづく日本は「民度」が高いと思う。“平和ボケ”だの“社会性意識が低い”だのいろいろ言われてもイザという時の自主統制能力は際立って高いことを阪神淡路大震災を始め、その後に連続して起きた大災害時にも実証。すなわち災害を活力高揚の場として転化しているんである。自然災害が日常的であるがゆえの『民』の『知恵&パワー』。世界にも例をみないだろう、その高さは。低いのは(自衛隊・消防機構等を除いた)「官度」なんでアル。
阪神淡路大震災の時の山口組本部には災害勃発日の翌日から膨大な量の支援物資が届いた。組長サン御自ら被災者に配付したモノだが、全国各地の傘下組織を始め“御同業者”から見舞い品名目で一斉に送られてきたものである。山口組本部は水と非常食・生活物資を主体に送れ!なる指令を出したそうな。国からの支援が現地に届くより断然早かった。この機動力と組織力。ヤクザ組織だって『民』である。ゆえに『官から民』『民間活力導入』は絶対的に正しいと思う我がいるワケ。明後日の選挙、そのあたり踏まえて投票しましょう〜〜
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by KOKUZOBOSATSU | 2005-09-09 11:25 | ●もろもろ