316.スイカ畑のジェノサイド
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近所のスイカ畑。結構なる実りだ。かような情景を見ると一気に小学生時代の感覚にワープ。故郷信州諏訪の夏は、エリア全体が(ワタシのような)“純真無垢”なる子供達にとって、採り放題自由の『野菜専用バイキング・レストラン』(のようなもの)だった。ホテルやレストランの“バイキング”と違うのはオーナーサイドが“そうであるコト”を必ずしも認めていなかっただけ。
立食スタイルのパーティで皆サン、必ず列をお作りになるのは「ロースト・ビーフ」のコーナー。紳士淑女(を気取った)皆サマ、割り込むことなくきちんと整列。手には小皿とワリバシないしはフォークを持って。お行儀がよろしい〜。『野菜専用バイキング・レストラン』における「ロースト・ビーフ」に相当するのが「スイカ」だ。最高の御馳走である。ただし列は作らなかった。“純真無垢”なるワルガキどもは役割分担。見張り役数名、採る役数名。たまに捕まるのは「採る役」だ。その分、取り分も大きい。ハイリスク・ハイリターン。なんべんか捕まって(必ずといっていいほど殴られたネ)なんべんも腹イッパイ食した(必ずといっていいほどお腹をこわしたネ)。懐かしい……。
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当時のスイカ畑と大きく異なるのは、現在ではかような(無粋なる)ネット張りが当たり前になっている点。“純真無垢”な子供らのバイキングごっこを拒絶する意思表示にして、カラスの食害を防ぐ実効性もあるんだそうだ。なんたって“ROAST BEEF”なんだからガードが厳重になるもコレ必然。し・か・し、なんでアル。このネットなるもの、無用な殺戮を──。その“犠牲者”は──
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カブトムシである。絶命状態。ネットに身体を囚われそのまま昇天。昨日現在で6匹の個体がかような状態に。昨年の8月末は、その数ゆうに40匹超。初めて目にして「これはジェノサイドだ!」と愕然(ちょっと大げさデシタ)。スイカの熟し度がこれから増すに従い、“犠牲者”はますます増えるハズ。すなわちカブトムシにとってもスイカは“ROAST BEEF”なんだろう。
しかしちょっと哀れではある。ゆえに毎日できるだけこの畑をのぞくようにコレ務めている。囚われた直後なら、存命状態で放つことも可能ゆえ。とはいえである。放ってあげてもたぶんまた……。カブトムシにネットの危険性に対する学習能力があるとはとても思えない。虫カゴに入れておいて近所の(純真無垢そうな)子供らにあげるつもりだ。なぜか「虫カゴ」を数年前から(2つも)保有している我がいるゆえ

(続き)“純真無垢”(そう)な子供らの“所有物(オモチャ)”になるのと、スイカ・ネットに囚われて絶命するのと、どっちがカブトムシにとって『幸福』であるのかは知りません〜。しょせんは自己満足的行為。医学的延命処置が必ずしも患者ご本人にとって『幸福』であるかどうかナントもいえないのと同じ。周囲の(多くの)家族はたいそうご満足のようだが──。
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by KOKUZOBOSATSU | 2005-08-08 13:25 | ●サルでもできる農業ごっこ