289.とある生保ランキング(の信頼度)
a0020116_1152191.jpg少し前の『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)『生保 信頼度ランキング』なる巻頭特集が(バックナンバーはコチラ)。以前から保険会社ランキングには定評がある雑誌だが、今回注目すべきは、ひとつに『信頼度』と銘打っている点。昨年あたりまでは『安全度』だった。一時の生保危機は(ひとまず)遠のいたという判断。確かに解約失効率が下げ止まり、含み益が増加基調に入ったなど、少しは明るい材料が目立ち出したのは事実ではある。
もうひとつ注目すべきは、5つのランキング指標に、『新契約高伸び率』と『解約・失効率』が今回新たに加わった点。この2つは簡潔に言うと、営業力や商品開発力、マーケティング力をかなり端的に表す。他の3つの指標、「ソルベンシーマージン比率」「実質純資産比率」「基礎利益率」が“静”の指標なら、このふたつは“動”の指標といえるだろう。分かりやすくいえば、“今、元気があるかどうか”──これを類推できる。
『安全度』が問われた頃は、「ソルベンシーマージン比率」あたりが常にウンヌンされたが、その数値上は(一応)“優等生”だった千代田生命が見事にコケて以来、この数値単体に対する信頼度は低下。それまで生保各社のセールス・レディおばはん達は、「ウチはソルベンシーマージン比率が○△社の倍以上なんですよ!」なんてえ調子で、ナントカのひとつ覚えよろしく自社商品売り込みの唯一の“錦の御旗”にしていたが──。とはいえ「ソノ、そるべんし〜まーじん比率って、なんだい?」と聞いて、マトモな解説、受けたことはなかったけどネ。
『週刊エコノミスト誌』のランキングを記す。参考にして下さい。

1.アメリカン・ファミリー生命(AFLAC)
2.ソニー生命
3.アクサ生命
4.大同生命
5.アイエヌジー
6.日本生命
7.三井住友海上きらめき生命
8.東京海上日動あんしん生命
9.富国生命
9.ジブラルタ生命
11.損保ジャパンひまわり生命
以下、AIGスター生命、第一生命、アリコジャパン、プルデンシャル生命、明治安田生命、マニュライフ生命……などなど


7位の「三井住友海上きらめき生命」なんて、名前も知らなかった。ま、そんな保険会社、ゴロゴロあるけどさ。とはいえこの会社、結構“優秀”。(必ずしも当てにはならぬと言った)ソルベンシー比率は第2位で日本生命のそれこそ“倍”だし、『新契約高伸び率』も2位。日本生命なんて、▲印付き、すなわちマイナスである。
それにしても、この「三井住友海上きらめき生命」といい「東京海上日動あんしん生命」といい「損保ジャパンひまわり生命」といい、なんでニッポンの会社は、かように横並ぶのかねえ〜。“きらめき”“あんしん”“ひまわり”といずれも4文字にして、ひらがなにして、位置まで同じ。次は、「やすらぎ」とか「しんらい」とか「なかよし」とか「ほのぼの」とか「うきうき」「らんらん」とかが出てくる気配。ほとんど“幼稚園”だぜ。
しかしこのランキング、16位に明治安田生命をランキングしているんだから、それこそ『信頼度』にやや疑問が。先般、分かっているだけで90億円にものぼる不当な保険金未払いで告発された不逞会社ゆえ。保険システムの根底を揺るがす前代未聞の不祥事。このボケ会社、「実質純資産比率」では第4位、「基礎利益率」では第3位だが、そりゃあそうだろう、ナングセ付けて、払うべき保険金払わなかったんだから。
それ以外にも、当該事件で更迭した(ハズの)元役員が関連会社に“天下って”いることが判明したり、某外資系証券会社への不透明なリベート問題が露見したりと、ヤッテルことがまるで“ニッポンの官庁”プラス“よたよたゼネコン”並み。さような腐った体質までは指標ごときでは計れないということでアル。ま、そんなことも念頭に入れたうえで参考にして下さい──と念ずる我がオリマス
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by KOKUZOBOSATSU | 2005-07-08 23:39 | ●もろもろ