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151.マツケン・サンバの♪ノリ(現代の“ええじゃないか”かも)
数日前のニューヨーク・タイムズ紙で『マツケン・サンバ』がカラー写真付きで大きく紹介された。タイトルは『A Samurai And Japan Get Samba Night Fever』。“ナイト・フィーバー”ってえのがイイなあ〜。ハハハ。当該記事の全文を読みたい方は コチラ(New York Times)をどうぞ。スゴイ長文。読解力が中学生並みの当方、吐き気がした。
ところで、この曲の作詞を担当した吉峯暁子さん、さぞかしたんまりと印税をもらったと思うだろうが、雀の涙程度とか(拾数万円)。JASRAC(日本音楽著作権協会)ときちんと契約していなかったからだそうだ。プロの作詞家ではなかったがための結果(と一旦は記したんだが、当方の勘違い。吉峯暁子さんはキャリア20年を誇る完全なるプロでした。3/17に訂正させて頂くと同時に吉峯さん、並びに御指摘を下さった野住企画さまにお詫び申し上げます。なお詳しくはナンバー159を)。溜息が出るよね、こういうハナシ。もっとも御本人は淡々と笑みを交えて話しをしていてたけど。“こんなにヒットするなんて、誰も思ってもいませんでしたから。ホホホ”てなノリで。
似たようなハナシで忘れられないのは『およげタイヤキくん』を歌った子門真人さん。この一曲で、某レコード会社、都心の一等地に自社ビルを建てることができたんだが、子門さんのギャラ、『一金伍萬円ポッキリ也』。空前絶後の「500万枚」も売れたんだけどさ。ほとんど銀行預金の利子並みだ。溜息と涙とクシャミが一緒に出るよね。アア〜ア。
子門さん、とっくのとうに芸能界からアシを洗って、現在は某県の山の中でご家族とともに幸せな生活を送っているそうだ。民放がよくやる『アノ人は今』なる趣向の番組にも過去一切出演せず。あまたのアプローチを全て拒否。ゆえに、さような対象者の中では「ランク超A級」。ホイホイ出たがる面々とは格が違うというわけだが、破格のギャラを提示しても断固拒絶(今さら遅いぜってネ)。いいねえ、こういうノリ。
『マツケン・サンバ』のリズムや踊りも含めたノリは、江戸幕府崩壊の前年に突如起こった『ええじゃないか』騒動のノリに相似。この『ええじゃないか騒動』、大ムーブメントとして半年にわたり江戸から四国あたりまでを席巻。その勃発要因に関しては諸説があるが、少なくとも世相は現在と酷似。背景には庶民の『世直し願望』&『カタルシス指向』があったことは間違いない。もっとも当方にとっては、子門さんの生き様のほうが、断然、『浄化』になると信じて止まないが。子門さんと吉峯さんにエールを送りたい気分の自分がいる
by KOKUZOBOSATSU | 2005-03-10 18:41 | ●世事ひょうろん