150.あ・う・と・ど・あ(Farewell to “Outdoor”)
〈我流採点式・必読度&面白度 フライファンの方は★★★★★

a0020116_10304167.jpg
上記『墓標の森』(樋口明雄/双葉社)、フライフィッシング・ファン&アウトドア指向層に一応オススメしておく。昨日、図書館で見つけたもの。まだサワリ程度しか読んではいないが、ソコソコおもしろそうな雰囲気が──。冒頭から八ヶ岳山麓を流れる渓流をフライロッド片手に遡行する描写で始まる。そのあたりの表現手法を見るに、この樋口明雄さんなる作家、フライフィッシングに相当精通しているのが分かる樋口さんは1985年、カナダはブリティッシュ・コロンビア州を流れる「バビーン・リバー」でスティールヘッドを釣って以来、フライにハマったそうだ。「バビーン・リバー(Babine River)」といえば、奥山文弥さん。この川の存在とひいてはスティールヘッドの釣りを我が国で広めた功労者だが、彼が最初に訪れたのは確か1988年だったと記憶。樋口明雄さんはそれよりも早い。この川には奥山さんに連れられて当方も一度、訪れたことがある。1992年の9月だった。拠点となった「バビーン・ノーレイクス・ロッジ」なるロッジのオーナー、ピアス・クレッグさんはまっことナイスガイだった。最初に会った瞬間、“エッ!?なんでランディ・バースがここにいるんだ?”と思ったが。ソックリだった。バースさんもまっことナイス・ガイだがこの小説の後記には、芦澤一洋さんのお名前も出てくる。樋口さん、そもそも芦澤さんに捧げるためにこの書を書き上げたそうだ。御自身も八ヶ岳山麓に居を構えておられるようで──。ゆえに「アウトドア指向層にもオススメ」と記した次第。“八ヶ岳周辺”とくればフライフィッシングも含めた“Outdoor Life”のメッカ(だった)。当方も20数年前、フライにハマり出すと同時にアウトドア指向を強めたが、フレーム・ザックにパックロッドを収納しては頻繁に八ヶ岳周辺を訪れたものだった。芦澤さんがプロデュースした専門誌『Outdoor』(山と溪谷社)の影響。貪るようにして読んだ記憶が鮮明に残っている残念ながら、『Outdoor』誌は数年前に廃刊。「時代の流れ」と断じるのはたやすいが……。そういえば先日、かような事業を手掛ける御仁から電話が。「ウチでは、今後“アウトドア”という用語を使わないことにしたんです」とのこと。正解だろう。もっとも、その言葉にノスタルジアを感じてしまう当方あたりにとっては、なんとも寂しいハナシだが「だったら、ひらがな表記してみたら?“あ・う・と・ど・あ”って具合にさ」と(やんわり)“アドバイス”。その御仁、笑っていたけど、苦笑交じりだっただろうね。現在、当方が最もハマっている「農業ごっこ」、典型的な『あ・う・と・ど・あ・ら・い・ふ』。新概念。適度な高さの“ハードル”と衒示性がない分、爆発的なブーム&ファッションにはなりにくいが。一方、“FAD”で終わる心配もない。“MODE化”する可能性も──。その仕掛人になりたいなあ〜と静かに燃える我がいる
[PR]
by KOKUZOBOSATSU | 2005-03-09 10:31 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ