58.『自然家』『紀伊国屋』『無印良品店』          (ついでに『ドンキホーテ』)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★☆☆

No.57で触れた『ナチュラルハウス青山店』のすぐ近くには高級スーパーでならす『紀伊国屋』がある。以前は“ハイソ”、最近は“セレブ”とかを気取る面々の御用達ショップで、確かに着飾った客やテレビ等で見知った顔の方々も結構来店。ベンツはおろか、キャデラックやロールスロイスなんぞで乗り付ける方々も珍しくない。しかもシッカリ、運転手さん付きで価格もむろん“ハイソ&セレブ式”。拙宅の近所のスーパーで大陳されている『10kg2780円!』なるお米袋は置いてないし(2kg2780円級ならゴロゴロある)『生食用カキ2パック398円!』もない。その代わり(というのもナンだが)「ゲームミート」なるコーナーがあって、キジだカモだシチメンチョウだのトナカイやらトド、カンガルーなるレアなる肉類が“rareな”状態で常時並んでいたりする。鳥類なんてモノによっては丸ごと羽根付きだから、剥製屋サンかフライフィシングのお店並み。いろんな意味で“ヨダレ”が出たとはいえ当方、さほどの購入経験はナシ。価格帯が合わぬというだけの理由ではない。『ナチュラルハウス』だって価格帯では『紀伊国屋』に充分伍する。なぜか。店内空間作りがダメなのである。通路が狭いし陳列棚が高すぎる(最近近くに引っ越したそうで、その新店がどうなのかはシランが)。圧迫感のある商空間は本能的に拒絶する体質で、とりわけ店内散策が前提となるスーパーやディスカウンター系には強く反応してしまう。
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『ナチュラルハウス青山店』はそんな当方の性向向き。すなわち『紀伊国屋』の対極にある。「セルフセレクション方式の鏡」といえるほどに、たっぷりとしたゆとりを作り、陳列棚も低めで店内をほぼ一望できる。これに比肩するショップは当方が知る限り『無印良品有楽町店』ぐらいのものである
当方のような特異な性向はショップの選択を始め様々な面で行動を規定する。それゆえ一度ハマれば極端なまでの贔屓筋になるのだが。世のマーケティング・リサーチの類い、その「特異な性向」を視野に据えたものが皆無(に近い)。「嗜好」より「性向」。その性向に自身、気付かないことも多いものだが、“何となく落ち着く”とか“何となく気に入った”という場合、その性向に依存していることがほとんどだ。そして、その“何となく”が消費や最終購買決定に結び付いているケース、実は圧倒的に多い。以前、「納得マーケティング」なる用語があったが「何となくマーケティング」のほうが断然、真に迫る。a0020116_954288.jpg今年の5月に町田に引っ越してきた。駅前を散策していたら懐かしいロゴマークが!『Natural House』。“町田にもあったんかア!”。早速入る。ウキウキワクワクドキドキと自身の特異な性向を確認しながら店内の隅々まで見てまわる。 眼に留まるもの全てに手が伸びそうになる。フト思った。“オレは、間違ってもドンキホーテに行くことも、どんなに強い怨みを抱いても、アソコにだけは火をつけることはデキないなあ〜”。何となくそう思った自分がここにいる──
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by kokuzobosatsu | 2004-12-24 09:06 | ●世事ひょうろん