36.フィッシング詐欺 (別名:“洗練された釣り”)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆

当方が結構ハマっている「フライフィッシング」なる釣りは、しばしば「洗練された釣り」という形容がついて紹介される。なにせ“英国貴族が嗜む釣り”という側面もあるゆえ, あながち我田引水的な形容表現ではない。もっとも日本なる御国においては、貴族どころか山賊・盗賊風の面々も多数嗜んではいるが。当方もそのひとりのようだが。
「洗練された釣り」を英訳すると“Sophisticated Fishing”となる。悪くない響きだが、しかしである。この表現、安直に使わぬほうがよい。とりわけ釣りを生業になさる筋の方々は。というのは、インターネット上の新たな詐欺手法、最近になって日本でも被害が報告され始めた「フィッシング詐欺」の正式名称だからだ。もっとも、この詐欺に使われる場合の“フィッシング”は、“Fishing”ではなく“Phishing”と表記。すなわち“Sophisticated Fishing”の略称なのである(どうせなら“Soshing”にしてくれヨ、とばかり嘆くだろう釣り関係者、少なくないと思うネ)
さっきもYahooのニュース・トピックスに「フィッシング詐欺 国内で被害」と速報が(http://www.sankei.co.jp/news/morning/12na1001.htm)。最近、この「フィッシング詐欺」なる用語が乱舞し出しているが、最初に見た時には、釣り業界内で起きた詐欺行為、ないしは「釣り」を利用した新手の詐欺かと思った。というのは今年の夏ごろ実際に起きたからである。それこそフライフィッシングを利用(というより悪用っていうべきだろうね)した詐欺(的行為)が。
「会員制動画配信サービス」を騙って会員を募り、入会金やら年会費を集めてから首謀者の男、トンズラ。かなり計画的だったそうで。その一報を知らされた時、“洗練された釣りであるフライフィッシングを悪用しやがって、不逞ヤロウだ!”とばかり半分マジメ半分ジョーダンで怒ったものだ。その首謀者、「くるくるニンフ」だか「えるえるニンフ」だか、まあ、そんな方法の考案者だとか(といっても同じ方法、ブライアン・クラークなる英国人が30年ぐらい前にとっくに考案──と清水一郎さんは喝破。当方もガキっちょの頃、諏訪湖のコイ釣りでヤッテおった方法だった)。一部プロショップやら専門誌あたりでヨイショされまくっていたらしい。
実際、当該ショップのHPやら専門誌でその実態を見たことがあるが、某ショップなどウワサ以上。“おいおい、まがりなりにもプロ(ショップ)を標榜しているアンタとこが、素人(=首謀者はアマチュア)そんなに持ち上げちまって、プライドっちゅうモンないのンか?”というお粗末さだった。結果的にしろ、そうした節操なき“ヨイショごっこ”が不逞輩の台頭を許したことは間違いない。“見る眼がなさすぎだぜ”。冷笑した。そういう背景があっての詐欺(的行為)。ゆえにこれぞまさしく『Fishing詐欺』だろうねえ。もっとも、『Phishing詐欺』に比べりゃあセコくてチャッチイもんだが。Phishing詐欺のヤリクチ見ると、この首謀者連、文字どおり相当に“洗練されている”。それにひきかえ“くるくるニンフ屋”、山賊・盗賊の類いにも劣る低劣さだよ。
そういえば数年前、とある高名なる超能力者に『前世』とやらを観てもらったことがある。ずっとずっと昔の前世時代、当方、世界的な大盗賊団のボスをやっていたことがあるそうな。ピラミッド専門。笑っちゃうねえ〜。もっとも末路は笑えない。ナントカいう巨大なピラミッドに忍び込んだまではいいが、迷路にハマってそのまま…。どうりで、現世じゃあ閉所や満員電車が苦手なワケだと妙に納得した自分がいた──
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by kokuzobosatsu | 2004-12-12 16:07 | ●ふらいふぃっしんぐごっこ