29.誰も書かないイチロー記録達成の背景ー1     (米国ってホント〜に寛容なる御国なのかいな?)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★☆

イチロー選手が大リーグ通算安打記録に迫る勢いを見せ始めた頃から、日本のマスコミは、期待とともに一抹の「不安」を声にしはじめた。「84年も守られてきた記録を日本人に破られたくないからメジャーの選手やチーム、いろいろ妨害をするのでは?」なる不安。さような心配をする背景は単純。日本球界には過去、何回もの前歴があるからだ。“ガイコクジン選手”が王貞治さんの年間ホームラン記録に迫り出すと、ミエミエのフォアボールや敬遠策を連発する例のアレ。かなり以前からあったのだが、疑問の声がはっきりと上がりだしたのは1984年のランディ・バースさん(阪神)の時。巨人は特に酷かった。当然のことといえば当然ながら、さらに当然となるのは、当時の巨人監督は王さんだったからである実際、露骨なフォアボールやら敬遠を連発。王さん自身が指示をしたことはないと言われているし、王さんファン(にしてライオンズ・ファン)の当方としてはそう信じたいのだが、少なくとも周囲はそうではなかったご様子で。投手や捕手の皆サン“自主的に”おやりになっておった。そりゃあ気を使うよな、なんてったって自分とこの監督にして国民栄誉賞創設を促した超ビッグ・ネーム、ついでに“世界のサダハル・オー”なんだから。そんな中、敢然と真っ向勝負を挑んだ投手がいた。かの江川卓さんである。で、しっかり53本目だかのホームランをライト・スタンドに叩きこまれちまった。バースさん試合後にこう言った。「エガワに感謝する。彼はいつも正々堂々と勝負をしてくれる」「カッコイイなあ〜ふたりとも」と思う反面、「ま、これも当然といえば当然だけど」とも思った。なぜか。江川サンと王サン、全くもってシックリいっていなかったからである最近では2001年、近鉄タフィ・ローズさん(現巨人)のケースが酷かった。9月初旬にすでに50本に到達。マスコミ各社の予想は、55本どころか60本以上確実!であった。この状況に焦りに焦ったのがアノ徳光和夫サン。No.13の投稿欄でも触れたように、このヒト、トンデモナイこと平然とのたまうのが常態化しているのだが、ローズさんに対してもそうだった。「ザ・サンデー」(日本テレビ系)内でこうのたまった。例によって憮然たる表情にしてしかも“白昼堂々”と。「(こういってはナンですが──という前フリの後)ロ−ズ選手なんていう、日本にきたばかりで全然馴染みのない黒人選手に(と、ハッキリ言ったね)アノ王貞治──日本の至宝“世界の王さん”が持つ偉大な記録を抜かれるなんて、とてもじゃないけど我慢できませんよ」。言いも言ったりである。とはいえ、多くのニッポン人の気持ちを代弁していたのかもしれないが──。ちなみに、横チョにおわした江川卓サン、(やっぱり)かなり複雑なご表情をなさっておられたがまあ、そんな“島国根性”が土壌深く浸みこんでいる我がニッポン国ゆえ、米国メジャー・リーグに対しても“取越し苦労”するのは、むべなるかななんだが、そこはそれ、コスモポリタン国家を自認する御国ゆえ、イチローさんに対しては鷹揚そのものであった。少なくとも『表面的には』なんだが。“取り越し苦労”、杞憂に終わったようにみえたのだが、やっぱり米国だって“島国”だったのである──。以下、上のNo.30に続く
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by KOKUZOBOSATSU | 2004-12-10 03:57 | ●野球(界)ろん