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25.『フライの雑誌』を買おう!ー3 (フライの雑誌オマージュ)
■『フライの雑誌』は特異なほどに骨太の専門誌である。釣り界はむろん、他業界にもちょっと類を見ないのではないか?とさえ思う。あえて格闘技界あたりにメタファー的同類質を求めれば、かのヒクソン・グレーシー。無骨、それゆえ虚飾に走ることなく、ケレンや妥協を主体的に拒絶し続け、媚びることなく矜持性を保ち、果てなき頂点に向かい続ける志…少なくとも、そんな輪郭的形象に象られている点では共通している。 ■特筆すべき点を2つ。まず、同誌が有する人材インキュベ−ション機能。古くは、かの才人島崎憲司郎氏を始め、あまたの有能なる人材を輩出している点は瞠目に値する。島崎氏にしても他の方々にしても、同誌登場時点ではほとんど無名だった。皆サン現在、他誌ではレギュラー執筆者として引く手あまた、しかも“エキスパート”なる尊称──本来の意味の──をも賜ることに。しかもである。他力によって“えきすぱ〜と化”したようなエセ風手合いや、真似ゴト戯れゴト的手法に終始して知名度だけは上がった輩、安直なる迎合主義的手立て(=ゴマすり)にて露出頻度だけは確保した面々などとは本質的に違う。すべからく『実力主義&正攻法』。コレ、フライの雑誌ならではの体質。そのエッセンスに満ちた孵化器的環境があったればこその多数輩出だろう。他誌もみならおう……と言っても無理だろうなあ〜。 ■2つめ。メインの広告主でさえ必要とあらば堂々と批判・断罪する姿勢。これもマネできぬ。少しは有名な某出版社が以前、鳴りもの入りでデビューさせた雑誌、「ナチのホロコーストはなかった」なる特集記事がユダヤ系団体及び某一大企業グループ(大広告主)からの抗議・プレシャー(※オマエんとこの雑誌に広告出稿一切しないゾ!的恫喝)を受けて、さっさと白旗あげたことは記憶に新しい。同社の幹部がズラッと居並び、額の汗を拭き拭き声を震わせて謝罪。そのうえ同誌は即時廃刊決定。「創刊号だろうがソレ!情けねえなあ〜オマエら。『フライの雑誌』をみならえや!」って思わずテレビ画面に向かって(やっぱり)毒づいた。以来、その社が主催する毎年恒例の2つのブンガク賞、やたらに色あせて見える。受賞して声震わせてる作家連など、紅白ウタガッセン出場が決まって涙を流す歌ヤ連中並みだ。 ■ついでに記す。さらに有名な某出版社。月刊誌のひとつで、ある歌手だかタレントだかの女芸能人(カタガキが不明)のプライベートを少しく暴いたら、当の本人からヒステリック極まりなき猛抗議を受けて、これまた即廃刊。同社の某写真雑誌編集部が“北野武サン御一行様”のちょっと荒っぽい集団抗議を受けた際には「断固屈しない!」と大ミエ切ったクセにである。しかしその女芸能人、なんでそんなにヒステリックになるのか、なんでさような力があるのか怪訝に思い、様々なネットワークを使って調べたら…ハハハ。下世話なハナシであった。もっとも、詳しくは書けんけど。『フライの雑誌』とは違って根性ナシのワタシ、プレッシャーが恐いゆえ。それに、どうでもイイようなハナシゆえ。さらにはその女芸能人、日本に来て30年も経っているというのに日本語が全く上達しないという“無気味な女”ゆえ。♪オッカノウエ〜、ヒンナゲシィのハアナがア〜♪ ■以上の拙文、『フライの雑誌』に対する迎合主義的フラッタリング(flattering=ヨイショ)の類いではなく純粋オマージュ。といいつつ実は、同社HP「最新号紹介」http://www.furainozasshi.com/にて少しばかり当方、くすぐられてしまったんで、その御礼的側面なきにしもあらず。またまた、その部分を読んで、照れてしまった自分がここにいる──
by kokuzobosatsu
| 2004-12-07 21:54
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