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20.ある厚顔オンナ (女子マラソン界のオツボネ論)
■「しかしやっぱり、高橋尚子サンをアテネ五輪で走らせるべきだったなあ〜」。福岡マラソンのテレビ中継を観戦しながら、つくづく思う。先般の東京女子マラソンの時も思ったが…。アテネ五輪の女子マラソン選手代表選考会が大いにもめたことは記憶に新しい。「高橋尚子サン落選」の一報を聞いて驚いたひとりである。「なんで?」と思うと同時に「バッカだなあ〜、視聴率上がらんゾ!」とも思った。イチローの出ないマリナーズの試合、松井(秀)が欠場したヤンキースの試合、ちょっと視聴意欲が湧いてこないが、それと同様だ■高橋落選の反響は凄かったが、それ自体はどうでもよい。面白かったのは、有森裕子サンの反応ならびにコメントだった。有森サンといえば、バルセロナ・オリンピック銀メダリスト、続くアトランタでは銅メダルを獲得した日本陸上界の歴史に残る名選手である。一時、婚約者だか伴侶だかの西洋人男性がスキャンダラスな話題をご提供になった時以来、久しぶりにお顔を見た。選考会の翌日、民放のニュースにナマ出演■キャスターの男性が早速、「高橋尚子さんの落選、有森さんはどう思われました?」と尋ねた。すると有森サン、ニコリともせずこう答えた。「当然の結果です」。「エッ!?当然だと思うんですか?」「ハイ。過去の実績など関係なく、選考レースの結果のみを重視したたいへん妥当な結論です」。相変わらずニコリともせず──というか、やたらトゲのある口調、ケンのある表情でそう言い切った■「よう言うぜ!このバカタレオンナが!」と毒づいたのはキャスターの男性ではない。ワタクシである。画面に向かって(またまた)毒づいた。そのあとゲラゲラ笑っちまったが。なぜか。この有森サン自身も代表選考会でもめた経験を持ち──アノ松野アケミとかいうオネエチャンと“一騎討ち”ヤリました──選考会が『過去の実績』を持ち出して有森サンを選んだからだ(松野ネエチャン、オヨヨと泣き崩れた…)。まさか御本人がお忘れになるハズがない。全くもって「よう言うよ」である。 ■その日以来当方、有森サンを「厚顔オンナ」と呼ぶことにした。使い方は「ほら、オリンピックで銀と銅を連続で取ったアノ厚顔オンナ──ええ〜っとホラ、監督が高橋尚子と同じヒゲ面の小出サンで、小出サンがあんまり高橋を可愛がるから嫉妬しちゃって、 小姑というか、お局サンになっちまったアノ厚顔オンナだよ、ほらアレだよ!アレ!」。「ああ、なんてったっけ?忘れちゃった。ダンナさんが関係者でもないのに競技場に我が物顔で入場しちゃうって悪評タラタラの…エエ〜ッとね──分かった!浅利純子さん!」■マスコミ関係者の間では「有森裕子の前で高橋尚子の話は絶対にタブー」というのが以前からの“常識”だそうで。「機嫌がもの凄く悪くなるから」だそうだ。その理由が、監督サンの存在にあるのかどうかは知らないが、ま、高橋サンは国民栄誉賞とかをもらえたが有森サンは──だし、高橋サンがフィーチャーされてから名前すら登場しなくなってしまったし、それにテレビのマラソン解説者といえば増田明美サンと相場は決まってしまったし、いろいろとあるのだろう。とはいえ、お名前が忘却の彼方になっているのは事実であって当方もこの文章を記すにあたり「女子マラソン オリンピック 銀メダル 銅メダル」とキーワードを並べて検索にかけ、その結果「そうそう!」となった次第である。日本陸上史に残る名ランナーであるにもかかわらず…。「女子マラソン 厚顔オンナ お局」で「有森裕子」と表示されないことを切に祈る自分がここにいる
by kokuzobosatsu
| 2004-12-05 14:31
| ●世事ひょうろん
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