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19.貴乃花サンご夫婦 (下世話的“怨み”論)
〈我流採点式・必読度&面白度 ★★★★★〉
■ひとつ前に記述したS社の社長ハンの発言はTBSの独占取材だった。ふと思った。民放各局にとってS社は大スポンサーである。アノ発言をそのままオンエアしたなら不買運動が起きて当然だということを局サイドは読めなかったのか?そんなはずはない。当方ごときが直感的に懸念したぐらいである。シミュレートできぬハズがない。むろん『報道使命』なる大儀はあくまで大儀にすぎないことは、このテレビ局自身が証明している。オウム事件の際に起きた某弁護士絡みの情報漏洩事件ほかでである。ではなぜか?S社に怨みでもあったんでは?と、怨み論やら怨念バナシが“大好物”の当方は、すぐに短絡させてしまうけど、あながち的外れではないだろう。テレビ局にはかようなハナシ、実はいくつかあるからだ■貴乃花サンがまだ現役横綱だった頃、婚約が整っていた有名女優との破局が騒がれたことがあった。あの時、とある民放局の6時台のニュースで女性アナウンサーが、かような調子でおっしゃった。「この横綱、男性として失格です!相手の女性をかばおうともしないで、なにが横綱ですか!どこが男ですか!」。あまりに強い口調、激烈なモノ言いにビックリした。“このヒト、貴乃花サンに怨みもってるんでは?”そう思った。ひとりの民放女子アナにすぎない女性が天下の横綱を厳しくこきおろしたのである。そうとしか考えられなかった。 ■それから数年経って、貴乃花サンが結婚なさるというニュースが流れたが、これには激烈ビックリ!まさしく驚天動地!お相手が、その激烈辛口女性アナだったからである。そして実はさらに驚いたことがあるのだ。そのニュースを当方、4人の仲間と東京半蔵門にある馴染みの小料理屋で偶然見ていた。ほかに2人の常連客が。そのお店、警視庁やふたつの新聞社が近いということもあって常連客はソノ関係の方々がほとんど。当日の2人もそうだった。当方の仲間は広告業界と出版業界、そして放送業界に在籍。いわば“情報通”の面々が揃っていたわけである。女将だってそう。銀座のクラブのママさん連中より少なくとも下世話なネタには断然詳しい。そんな面々の前で婚約のニュースは流れたのである■そして、最も驚いたのは、その局が流した映像だった。男性アナウンサーが淡々とした調子で、「横綱貴乃花関が当○○テレビのアナウンサーである△△□□子さんと婚約しました」とコメントした直後、彼女の以前の映像が、それもナント!先述した貴乃花関コキオロシ時の映像が、そのまんま流れたのである。鬼子母神かシヴァ神のようなコワ〜イ顔で「この横綱、男性として失格です!」としゃべる、あの時の映像が──。当方も含め全員、“エッ!?”となって息を呑んだ。“なんでだよ?”皆んなで顔を見合わす。「おかしいぜ、コレ」とひとりがクチにする。そりゃあそうだ。めでたいニュース、それも自局の女性アナが日乃下開山天下の横綱、それも当代一の人気横綱と結婚するのである。にもかかわらず、お相手の横綱を激しくこき下ろした時の映像をなんで、わざわざ流すのか?よりにもよってである。他にふさわしい映像などヤマほどあるだろうにである■小料理屋の狭い店内は、侃々諤々の論議の場となった。こんなおもろいネタはそうそうあるものではない。酒も進んだ。話しも進んだ。情報通の面々がありったけの持ちネタを開陳しながら口角アワを飛ばしまくった。横綱の性格やら家庭環境、さらには彼女の隠された性癖(ちょっと書けないナ。ヒエ〜ッ!ってえレベルのハナシだから)あたりにまでハナシは及んだ。そして到達した結論(のひとつ)。『彼女、そのテレビ局のスタッフや同僚・上司──すなわち“身内”──に相当嫌われている!怨まれている!』。99%正解だろう。 ■『怨み』ってえヤツはホンマに恐い。といいつつ、このご夫婦のこと、書きたいことがヤマほどある。“オレってホンマに下世話なヤツだなあ〜”と思いつつ、ニタッとしながら「いいちこ」をグイッと煽って執筆意欲を高めてしまう自分がここにいる
by KOKUZOBOSATSU
| 2004-12-04 20:01
| ●世事ひょうろん
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